色と形と素材で探す 自分らしい心地よいスタイル
リモートワーク時代のスタイル探し
リモートワークが日常の一部となり、私たちの装いに対する価値観も変化しています。自宅での快適さはもちろんのこと、オンライン会議やたまにある対面での集まり、そして仕事とプライベートの切り替えにおいて、どのような服を着るかが重要になっています。単に流行を追うのではなく、自分自身が心地よく、そして自分らしくいられるスタイルを見つけたいと感じている方も多いのではないでしょうか。
自分らしいスタイルを見つけることは、ファッションをより深く楽しむための鍵となります。それは、自分に「似合う」を知り、着ることで気分が上がり、自信を持って過ごせる装いを見つけるプロセスでもあります。そしてその探求において、「色」「形」「素材」という3つの要素が大切なヒントを与えてくれます。
自分に似合う「色」を見つける視点
色は、私たちの印象や気分に大きな影響を与えます。画面越しでも顔色を明るく見せたり、着ている本人の気持ちを高揚させたりする力があります。自分に似合う色を見つけることは、スタイル発見の重要な一歩です。
パーソナルカラー診断のような専門的な手法だけでなく、ご自身の感覚も大切にしてみてください。例えば、特定の色の服を着た時に「なんだか肌が綺麗に見える気がする」「元気が出る」と感じることはありませんか。それが、ご自身にとって心地よく、似合う色の手がかりになるかもしれません。
また、リモートワークにおいては、顔周りに持ってくる色の選択が特に効果的です。オンライン会議で画面に映る際に、顔色を明るく見せるトップスやカーディガンを選ぶことで、健康的でいきいきとした印象を与えることができます。白やアイボリーといったベーシックカラーはもちろん、ご自身の肌のトーンに合う淡いペールトーンや、落ち着いたトーンのニュアンスカラーなども試してみる価値があります。
自分に合う「形（シルエット）」を知るヒント
服の形、すなわちシルエットは、体全体の印象を決定づける要素です。自分に合う形を知ることは、着心地の良さと見た目の美しさを両立させるために欠かせません。
自分に合う形を探す際には、体型カバーという視点だけでなく、ご自身の体のラインをより魅力的に見せるシルエットや、着ていてストレスを感じない、動きやすい形に注目してみてください。リモートワーク中、長時間座って作業することが多い場合は、ウエスト周りを締め付けすぎないデザインや、腕や肩の動きを妨げないシルエットが心地よさにつながります。
例えば、ドロップショルダーのトップスは肩周りにゆとりを持たせつつリラックス感を演出できます。また、体のラインを拾いすぎない程度の適度なゆとりのあるパンツやスカートは、快適でありながらもだらしなく見えにくいでしょう。ご自身の体型と、どのようなシーンで着るかを考慮しながら、心地よく自信を持てる形を探してみてください。
自分に心地よい「素材」を見つける方法
素材は、服の着心地に直結する最も大切な要素の一つです。肌触りの良さ、通気性、保温性など、素材によって得られる快適さは大きく異なります。特にリモートワークでは、自宅でリラックスできる素材が求められる一方で、オンライン会議や外出時にはきちんと感のある素材も必要になります。
着心地の良さを重視するなら、天然素材（コットン、リネン、ウールなど）や、肌触りの滑らかな合成繊維がおすすめです。ストレッチ性のある素材は動きやすさをもたらし、長時間の着用でも疲れにくいでしょう。
一方で、きちんと見えを意識する際には、適度なハリや光沢感のある素材を選ぶと効果的です。例えば、シルクのような落ち感のあるブラウスや、きれいめなポンチ素材のパンツなどです。これらの素材は、快適さを保ちつつ、画面越しでも上品な印象を与えたり、急な来客や短時間の外出にも対応できたりします。ご自身のライフスタイルや求める快適さ、そしてお手入れのしやすさも考慮に入れて、心地よく付き合える素材を見つけてください。
色・形・素材の組み合わせでスタイルを構築する
自分に似合う色、形、心地よい素材が見つかったら、それらを組み合わせてご自身のスタイルを構築していきます。特定のアイテム単体だけでなく、それらが組み合わさった時の全体のバランスが重要です。
例えば、リラックスできるシルエットのトップスに、きちんと感のある素材のボトムスを合わせることで、快適さと見栄えを両立させたリモートワークスタイルが完成します。また、ベーシックな色のコーディネートに、ご自身にとって気分が上がる色や、肌を綺麗に見せる色の小物をプラスするだけでも、ぐっと自分らしさや洗練された印象が高まります。
色、形、素材はそれぞれが独立しているだけでなく、互いに影響し合います。例えば、同じ色でも素材感が異なれば全く違う表情になりますし、同じ形でも色や素材によって与える印象は変わります。これらの要素を意識的に選び、組み合わせていくことで、ご自身が「これが自分らしい」「着ていて心地よい」と感じるスタイルが形作られていきます。
まとめ
自分らしいファッションスタイルを見つける旅において、色、形、素材は羅針盤のような役割を果たします。ご自身の感覚に耳を澄ませながら、どのような色が気分を上げるのか、どのような形が心地よく見栄えがするのか、どのような素材が肌に馴染むのかを探求してみてください。
自分に「似合う」を知り、心地よさを大切にすることで、毎日の服選びはもっと楽しく、自分自身を表現する手段へと変わります。リモートワークという柔軟な働き方だからこそ、周りの目を気にしすぎず、ご自身の内側から湧き上がる「着たい」という気持ちを大切に、色と形と素材の視点から、あなたらしい心地よいスタイルを発見し、育んでいきましょう。